庄内鉄道

 路線・沿革
      

             

 庄内鉄道は、陸越西線の佐原から野上までのわずか4.2kmという短い路線ですが、かつては関越本線の賀茂と陸越西線の佐原を結ぶ延長21.9kmのローカル私鉄でした。庄内鉄道は開業当初から電気鉄道で開業しています。

 古くからこの地方の中心地であり、城下町だった野上が鉄道の建設ルートから外れたことから、地元有志による電気鉄道建設の気運が高まり、大正11年9月22日に庄内鉄道は創立されました。その後、大正12年(1923年)10月20日に佐原〜野上間4.2kmが開業しました。
 佐原〜野上間の開業後は、関越本線の賀茂に向けて建設を進め、昭和5年(1930年)7月22日に野上〜東賀茂間15.2kmが開業、そして同年10月20日には関越本線を乗り越えて、残る区間の東賀茂〜賀茂間2.5kmが開業し全通しました。

 以後は旅客・貨物とも順調に伸び続け、輸送旅客数は昭和42年にピークを迎えました。しかしその後は、モータリゼーションの発達と沿線過疎化の波に呑まれて、昭和50年代に入ると輸送旅客数は落ち込み、赤字を抱えるようになってしまいました。そのため昭和53年(1978年)からは、駅の無人化やワンマン運転等の合理化につとめてきましたが業績は悪化し、大幅な赤字区間である野上〜賀茂間を切り捨てることになりました。こうして、昭和60年(1985年)4月1日に野上〜賀茂間17.7kmの営業は廃止しされました。

現在、路線の長さは全通時のおよそ5分の1となってしまいましが、通勤通学輸送を中心に頑張っています。

  


     
庄内鉄道は架空の鉄道であり実在していません。